広島のあすにゃん

広島のアスリアが、日々の備忘録を書きます。

ハンバーガー小説と読書文化

直木賞作家の今村翔吾さんが開いた「佐賀之書店」は、水害で消えた通勤通学者の書店への訪問を復活させた。今村さんの次の挑戦は、東京・神保町で店主を募り、推す本を並べる「シェア型書店」を開くこと。ネット通販や電子書籍の波に対抗するため、本との出会いの場を作る熱意が求められている。

 

この新しい「シェア型書店」のコンセプトは、各店主が自身が推す本を棚に並べるというもの。これにより、訪れる客は様々な視点から選ばれた本に出会うことができ、新たな視野を開くことが期待されている。

  また、中国地方の過疎地でも書店の再生に取り組む動きが活発化している。このような地元に根ざした書店が、地域の文化や情報を伝える重要な役割を果たすことだろう。今村さんのような作家や書店主の熱意により、本との出会いの場が再び生まれつつある。これらの努力が、読書文化の再興につながることを期待する。

コメント

本が読まれなくなったと言われて何十年経つのでしょうか。需要よりも供給の方がダブついている現代。文字を打つことに、ハードルが低くなったために、粗製乱造な本もたくさん出ています。

 似たようなプロット、パクリなあらすじ、登場人物もおなじようなキャラクター。ライトノベルには、そんな本が散見します。そこでついたあだ名が「ハンバーガー小説」。どれもおなじような味付けで、気軽に食べられるけど、後に残らない。せっかく本になったのに、読み捨てな作品が多いのです。

 本が読まれなくなったのには、そんな粗悪品をつくっている出版社の責任もあるはずです。紙のムダ遣いになるような作品をつくって、当面の経営の糧にする。作家を使い捨てにする。読書文化の再興を真に目指すなら、まずは真贋を見わける力を読者が付けなければと思う昨今です。