広島のあすにゃん

広島のアスリアが、日々の備忘録を書きます。

30年以上愛され続けるメガネ屋さんの魅力とは?

 最近、メガネのフレームを修正するために、メガネ専⾨店へいきました。メガネ屋 さんの広さはおおよそ30畳ぐらいです。⼟曜⽇午後1時すぎだったため、駐⾞場には わずかな空きしかなく、わたしたちだけが⼊れました。店内は多くのお客さんで 混雑していました。パッと⾒た感じ50歳から70歳ぐらいの男性と⼥性で、みんな普段着。

 

ふと違和を感じました。せっかくの⼟曜日なのに、こんな大勢が、わざわざこんなところでメガネを買うなんて。メガネ屋でなにか、イベントでもしているんでしょうか。それにしては、イベント特有のきらびやかさがありません。では、なぜだろう。

 

店内を細かく⾒物しました。周囲を⾒回すと、100個ぐらいの様々な形と⾊のメガネのフレームがきちんと壁際の棚に並べられているのが⽬に⼊ります。それぞれのフレームが独⾃の魅⼒を放ち、シニア⽤、若い⼥性⽤など選択肢はさまざま。

⼀⽅、壁には巨⼤なテレビが設置されており、その下で店員さんたちは忙しく業務をこなしています。


店員さんたちの年齢層としては、30代の⽅々が⾮常に多く⾒受けられます。ある程度の社会経験を持っているので、お客様への対応や商品管理といった業務に対する理解が深いんでしょうね。若いなりにしっかりしているってこと。

 

席に座って、メガネを作る工程に入りました。

「これをご覧下さい」

チャート図のようなものがラッピングされたレンズのメガネフレームをかけさせられました。前が見えにくくなります。

 そして、店員の顔の前に持ったボールペンの根元を見てください、と言われました。男の店員さんは、真剣な顔でペンを左や右に動かします。黒目の位置を確かめるのだそう。以前にはやってなかった。改善したのかしら。

 見えにくいので、ボールペンの根っこを見るのが大変でしたが、業務で何をすべきかを正確に知っているためか、⼿際の良さには本当に感⼼させられます。メガネのレンズのさまざまな種類、焦点の合わせ⽅などの深い専⾨知識。プロらしいその対応を見るにつれ、その分野で幅広い経験を積んでいることがわかって、とても印象的ですね。

 

このメガネ屋さんは、他のライバル店と⽐べて商品の種類は多くないかもしれません。しかしここでは、コスパの高い商品が⾒つかります。一番印象的なのは、スタッフが常に親切ということ。お客さんの要望に応じて最善を尽くしているのがありありとわかります。他の店とは⼀線を画すこの店にお客さんがたくさん来る理由はこれなのでしょう。

 

この店と付き合って30年近く。低価格高品質を標榜するこの店ですが、平均年齢30代という経験値が高くなさそうな店員の多いメガネ屋と、たいした経験をしていないアラカン主婦のわたしを思わず引き比べてしまいます。経験値の積み方が、気になっているのです。言い換えれば、経験の長い人がいるようには見えないからです。人件費が高くなるからでしょうか。

若い子の中で、バ畜というのが問題になっているようですが、この店でもそういうことが起こっていないかと心配です。若い子の使い捨てなんて、この少子高齢化社会ではもったいなさすぎです。

しかし、消費者としては、これからも、コスパの高い商品を提供していただきたいのです。この物価高で、お財布が厳しい状況になっています。いいものをより安く。そんなことをしているから、しわ寄せがだれかに行くのでしょう。

 

自分が良ければそれでいいわけではありません。ここにこのメガネ屋さんのことを書くことで、薄利多売の精神に少しでも寄与したいと考えています。

このメガネ屋さんのサービス精神は、人を動かす力があります。利益を社ではなく、お客に還元すると明言するだけのことはあります。

 

今後とも、WIN-WINの精神でやっていってほしいと願ってやみません。