広島のあすにゃん

広島のアスリアが、日々の備忘録を書きます。

平和を築くための心理学

天風録アラスジ

60年前のベトナム戦争空爆を背景に、谷川俊太郎反戦歌「死んだ男の残したものは」が紹介されている。戦争が罪のない命と自然環境を傷つけることを強調し、現在のイスラエルによるレバノン空爆にも言及。国連総会でのグテレス事務総長の発言や、9月下旬の国際デーについても触れている。戦争の残骸と荒廃した地球を前に、平和を残す責任が私たちにあると訴えている。

コメント

先日、ドイツで「ロゴセラピー」と呼ばれる新しい心理学を提唱したヴィクトール・フランクルの特集を、NHKこころの時代でやっていました。その特集の最終回で、MCたちが、「平和」について議論していました。

ロゴセラピーとは「人生の意味」を見出すことで疾患や苦境にある状態からの回復を目指す心理療法のことですが、その具体的な使用例として、ドイツ人の先駆者Eさんが話した言葉があります。

 

彼女は、ある日、市営プールへ泳ぎに行きました。そこでは、大勢の人が泳いでいましたが、ひとり、凄い勢いで水を蹴立てて泳ぐ男性がいました。みんな彼に水を浴びせられて迷惑していました。そこでEさんは、彼が横を通りかかったとき、「速くて素晴らしい泳ぎですね、尊敬します」と褒めたところ、その荒っぽい泳ぎの人はニッコリ笑い、それから泳ぎをやめたというのです。

叱ったり、責めたりするのは誰だって出来る。だれも自分から攻撃したとは言わない。人と人、国と国も一緒です。だいじなのは、誰がその負の連鎖を止めるかということなのです――。とEさんは言います。

平和を築くには、人を観察し、温かく見守り、あまつさえ、愛することが必要なのだとその番組を見ながら思いました。

その一方で、迷惑な人を褒めたとEさんは言うけど、ヘタしたらこのセリフ、イヤミにならないだろうか、などと思ってしまったことも確か。言い方も大事ですね。