広島のあすにゃん

広島のアスリアが、日々の備忘録を書きます。

未来志向の建築と文化の融合

天⾵録アラスジ
東⽇本⼤震災から13年、被災者の住まいとコミュニティ再⽣について考える。
仮設住宅になじめず孤⽴する⼈々のために、「みんなの家」が設⽴され、語らいやすい
場所となった。

 

 プリツカー賞受賞者の⼭本理顕さんも建築家の⼀⼈で、
仮設住宅の配置 や復興事業について提案し、苦⾔を呈した。
建築家には「未来の町を提案する責 任」があるとし、地域の再⽣を願う。


コメント
建築家たちは、地域の住まいやコミュニティの再⽣に関してだけではなく、
観光地としての地元の遺産の復興にも重要な影響を与えています。

プロとして地域社会の⽣活や⽂化の質を向上させるだけでなく、
観光客にとって魅⼒的な ⽬的地を作り出しているのです。


例を挙げると、原爆により⽼朽化が進んだ「⼤浦天主堂」が
新築されましたが、その新築については多くの観光客から
否定的な意⾒が出ています。

 

観光客たちは、
この新築の天主堂が「がっかり」する建物になってしまったと表現しています。
これは、建築家たちが地元の遺産の復興にどれだけ深く関与しているかを⽰す⼀例です。

 

私⾃⾝の視点から⾒ると、新築の⼤浦天主堂は、
⻄洋⽂化に対する深い遠慮が具現化された建築だと感じます。


それは、我々の⽂化とは異なるかもしれない⻄洋⽂化への、恐れが結実したものです。
同じクリスチャンであるにも関わらず、敵対関係にあれば、
⼈々は残忍な⾏為を⾏うことができるという事実。


その証拠が、⼤浦天主堂の新築によって消されてしまったのです。
この事実は、異なる⽂化背景 を持つ⼈々が共⽣し、
理解し合うことの⼤切さを⽰しています。

異なる⽂化を持っていても、「未来志向」の建築をしていく。
震災後、地⽅に散っていった⼈々は、異なる⽂化に悩むことがあるでしょう。
建築家だけでなく、私たちもまた、
異⽂化に基づく未来の町を考えるべき時なのかも知 れません。