広島のあすにゃん

広島のアスリアが、日々の備忘録を書きます。

農業の未来に向けた問題意識~『買うから作る時代へ』

天風録アラスジ

男爵とキタアカリのジャガイモを植えた体験農園が始まった。元農協職員の伝道俊朗さんが主導し、地元産の有機堆肥を使用。

 

  物価高や気候変動による食の不安から、「買うから作る時代へ」のメッセージが共感を呼んだ。広島の強みは人々が山や田畑を保ち、恵みが行き来することであると考えられている。

 

コメント

数日前の中国新聞投稿欄「広場」で、ある投稿者が有吉佐和子の著書『複合汚染』について触れていたことについて綴りたいと思います。

『複合汚染』は公害や農薬などによる重大な汚染、特に海や土地への影響を緻密に描き出した作品です。

投稿者はこの作品と、最近の研究で複数の人の血液内に見つかったナノプラスティックの存在を結びつけ、環境破壊の脅威が我々の身近な生活にまで及んできたという深刻な現実を指摘していました。

 

現在、我々がプラスティックゴミ問題を何とかしようと考え始めたとしても、既に手遅れである可能性を否めません。

 

私たちが住む広島は海と山の豊かな恵みで成り立つ土地であり、私たち自身がその恵みを守る責任があります。その解決策の一つとして、有機堆肥の活用が考えられます。

 

しかしながら、有機堆肥にも、環境破壊の影響が蓄積されている可能性があるという問題があります。有機堆肥だったら何でも良いというわけにはいきません。それが本当に環境に対して有効で、環境破壊の問題を増幅させていないかどうか、厳密な視点で見つめ直す必要があると私は考えます。そして、その堆肥を使った作物が、健康に有害ではないことにもチェックが必要だとも。

 

「買うから作る時代へ」、というメッセージはおおいにけっこうですが、それに関する見識や知識、問題点をとらえる批判的な視線もまた、今後の農業に必要不可欠だと思います。

皆さんは、どう思われますか。