わたしが筆者に感じたのは、中央公園に新たに完成したサッカースタジアムに対する深い敬意と興奮です。この新しい場所は、過去の広島の魅⼒と記憶を受け継ぎながら、私たちの街に新たな活⼒と希望をもたらしてく れると筆者は確信しています。
筆者はこの新スタジアムを、かつての市⺠球場と同じように「夢の器」と呼びたいようです。いかにも昭和くさいネーミングではありますが、広島の豊かな歴史と新スタジアムの未来をとてもよく結びつける⾔葉だと思います。
「夢の器」という⾔葉が表す通り、この新たなスタジアムは、サッカーファン⼀⼈ひとりの新たな夢と希望を⽣み出す場所となる。 新スタジアムは、新たな歴史を刻む舞台となり、想像⼒を刺激し、選⼿たちと共に 新たなストーリーを紡ぎ出してくれるはずです。
残念ながら筆者は新スタジアムのこけらおとしに⽴ち会うことができませんでしたが、その⼼の中にはその⽇の喜びと興奮が溢れています。人波を観察する彼の、手をつなぎ歩く家族連れへの温かい視線。笑顔が目立つ、浮き浮き、わくわく、うずうず……という言葉から、その興奮が伝わってきます。
かつての球場のナイターの明かりについて、「光の柱が夜空にこう、 すーっと伸びてね」といった周辺に住む市民の⾔葉が引⽤されていました。球場跡地に代わって中央公園になった経緯はここには触れられていませんが、かなり難航したようです。
広島⼈の⼼に深く刻まれ、広島⼈の⽣活の⼀部となりつつある新スタジアム。広島⼈にとってどれほど⼤切になるか、さらに新たな記憶を作り出すことができるのか、改めて認識を深められます。
新しいスタジアムは、街をさらに活気づけることでしょう。筆者はこの新たな場所 で、新たな歴史を作り出すことを楽しみにしているのです。
