広島のあすにゃん

広島のアスリアが、日々の備忘録を書きます。

過去と現在の対話

天⾵録要約

JR三原駅の図書館で展⽰されている「掟の盃」は、⾚穂浪⼠の⼤⽯内蔵助が愛⽤し た器の複製とされ、五つの掟と⼤⽯⾃⾝が描いた侍の姿が描かれていると伝えられ ている。厚⽣労働省が飲酒ガイドラインを発表し、アルコールと⼤腸がんリスクとの関連を強調した。しかし、飲酒による問題は絶えず、「ENEOSグループ」の幹部は 飲酒過程での不適切な⾏動が原因で解任された。花⾒酒の季節に向けて、適度な飲酒を⼼がけることが重要である。

 

コメント

「掟の盃」という⾔葉を初めて知ったので驚き、興味と好奇⼼がそそられました。その盃は、⾚穂浪⼠の⼤⽯内蔵助が愛⽤したとされる器の複製で、五つの掟と⼤⽯⾃⾝が描いたと伝えられている侍の姿が描かれています。

 

その存在は歴史と伝統の重みを感じさせ、その掟は討ち入りの侍たちの⼼情や⽣き様を象徴しているように思えます。

この中世の品に触れることで、「掟の盃」は、我々が⽇々⽬にする数多くの物事から⽬を背けず、⾃分⾃⾝と向き合うことの⼤切さを教えてくれます。

 

ところでその視点から見るならば、ひとつ矛盾があります。

「天⾵録」の筆者は、⼋代亜紀の『⾈唄』を引⽤し、しみじみお酒を飲むことを推奨していますが、『⾈唄』をよく聞いてみると、

 

♪沖のカモメに深酒させてヨ

いとしのあの娘とヨ 朝寝する ダンチョネ

 

これをじっくり読んでみると、セクハラめいた歌詞のようにも受け取れます。

ここでのカモメとは、なにか。

性別は?

深酒をさせてだいじょうぶなのか。

 

適度な飲酒を奨励しておきながら、「舟唄」を引用するのは、矛盾だとしか思えません。

私たちが過去から学び、未来につなげていくためには、まず現在と向き合い、⾃分⾃⾝を理解するのが肝要です。「掟の盃」や「舟唄」は、そのような⾃⼰理解と⾃⼰啓発の象徴でもあるのです。