広島のあすにゃん

広島のアスリアが、日々の備忘録を書きます。

わかめを収穫する

ワカメを収穫したこと、ありますか?
わたしはあります。公民館で、種付けと収穫をしませんかというパンフレットを見つけたのです。受付は漁協組合事務所。

 義母は、「出来上がったら、サークルのみんなに配ろうね」 とウキウキ。
 わたしと義母は、公民館の合唱サークルに所属しています。サークルに出来たワカメを差し入れるつもり。
「お代官さま、つまらないものですが」
越後屋。おぬしもワルよのー」
 みんなはニタニタ笑うことでしょう。

 

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 そんなこんなで、近所の漁協組合事務所で種付けの申し込みをしました。
 漁協の事務所は、中小企業のオフィスという体(てい)でした。水槽すらない。どんだけー。

 さて、種付け当日(二〇二一年十二月十二日)。
 おー、やってるやってる。
 港のイベント用テントの下で、五~六人の漁業協会の人らしき赤ジャンパー姿の男たちが、お客さんに、白紙の名札を配ったり、イベントの説明をしていました。

 テントからぶら下がっているこの白い綱はなんだろう。
 これであぶないプレイをするのか?!
 ロウソクを垂らし。
 ピシっと鞭をしならせ。
「女王さまとお呼び、おーほほほほほ!」
 見れば子連れの親御さんもいる。親子であぶないプレイ?!

 こんなところまで来て、サドマゾごっこ(SMプレイ)するとは、種付けイベントも侮れない。
「お代官さま、もっとヤって☆」
越後屋、おぬしも好きよのお~」
 SかMか。それが問題だ。

 ここまで来たら、サドマゾごっこにも参加せねばなるまい。ワカメとSMの関係がイマイチ判らんが、幸いわたしは服のサイズもM。性格もMだと皆は言う。わたしの受け持ちはどこだろう。さっきから探してるのに、だれもこっちを見向きもしない(´・ω・`)

 

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「なにしてるんですか? 名札をこの束に結わえてください」
 カープ帽をかぶった漁協員。
「サドマゾごっこするんでしょ?」
 わたしが綱を指さすと、
「はあ? この綱に、はつみを巻き付けるんですよ?」
「はつみ?」
「赤ちゃんワカメのことです」
「イケナイことは、しないの?」
「なんですか?」
「だってこの綱は、SMプレイ用じゃないですか」
「これは、はつみ用です!!!」

 漁協員が示すテントの机上に、赤ちゃんワカメ(通称「はつみ」)の標本がある。そーだったのか。これと関係があるとは知らなかった。どれどれ。うーん。ミミズにモヤモヤした毛が生えているみたい。エロい、エロいぞ!(爆)

 収穫当日(二月十一日)は、漁港の入口で、焼きガキを売っているイベント用テント。その向こうには、ワカメの収穫テント。
漂う磯のかおり。そして、焼きガキのはじける音。ああ、腹が鳴る。
 耳と目を塞ぎ、ヨダレをダラダラさせつつ、ワカメ収穫テントへ駆け込みます。

 わかめの束は、ゲゲゲの鬼太郎じみて怖い。

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 女性の漁協員さんが包丁を渡し、
「これでわかめの根っこを切ってください。あとで重量をはかります」
 チマチマ切っていると、見かねた漁協員(おっさん)が、
「初体験なんですね。お手伝いしましょう」
 親切だなあ。
「この包丁、すぱすぱ入りますね」
 とわたしが言うと、おっさんは、
「その包丁は、そんなに切れません」
 がーん。切れない包丁を渡された……(涙)

 刈り取ったわかめは、下の赤いトレイに落とします。
 なんとかやり遂げました。十分程度、かかったかな。
せっかく刈り取ったけど、合唱サークルはコロナでおやすみでした。
 傷むといけないので、近所に配ってしまいました。
「量が多い」
 すみません><