国家の安全保障に迫る内患外憂
天風録アラスジ
石破茂首相は所信表明演説で、政治への信頼回復を目指し、以下の五つを守ると強調した:
- ルール
- 日本
- 国民
- 地方
- 若者・女性の機会
しかし、派閥の裏金事件に関与した議員の扱いについては、国民の不満が高まっている。信頼回復のためには、厳格な対応が求められている。
コメント
石破首相の所信表明演説で、冒頭に「ルールを守る」ことが強調されているのを目にするだけでも、政治の世界がいかに法治主義から乖離しているかが浮き彫りになります。一般市民に対しては、法令遵守を厳しく要求し、威圧的な態度で迫ってくる一方で、政治家同士の間では互いに甘い姿勢を取る傾向が顕著です。この二重基準は、政治の信頼性を大きく損なう要因となっています。
もし本当にルールを守ることが最重要課題だと主張するのであれば、まずは政治の根幹を揺るがす裏金問題の徹底的な解決に取り組むべきではないでしょうか。この問題は長年にわたり政治の透明性と公正性を脅かしてきました。裏金問題の解決なくして、政治家が「ルールを守る」なんて、空虚な言葉に過ぎないと言わざるを得ません。政治家自身が率先して法令遵守の模範を示すことが、真の政治改革への第一歩となります。
政治の世界におけるこのような腐敗は、国家の防衛能力を著しく低下させる可能性があります。最近、仮想敵国からの領空侵犯や領海侵入といった領内侵犯事案が増加傾向にあります。通常の国際関係においては、このような行為は深刻な外交問題となり、場合によっては武力衝突にまで発展する可能性があります。しかしながら、日本国憲法第9条により戦争を放棄している日本にとっては、このような事態に対して迅速かつ効果的に対応することが困難な状況に置かれています。平和主義を掲げつつも、国家の安全保障をいかに確保するかという難しい課題に直面しているのです。まさに内患外憂。日本の未来を憂います。