広島のあすにゃん

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戦争と平和を描く四国五郎

天風録アラスジ

反戦詩画家の四国五郎さんの生誕100年と没後10年を記念する催しが、生まれ故郷の三原市大和町で行われた。彼の作品「ヒロシマの夏」などが展示され、戦争の悲惨さを伝えている。四国さんはシベリア抑留や弟の被爆死を経験し、「戦争をしない政府」を選ぶことの重要性を訴えていた。

 

コメント

四国五郎さんは、戦争と平和をテーマにした詩画家として知られています。彼の代表的な作品には以下のようなものがあります:

 

  1. **『おこりじぞう』**: 原爆の悲惨さを描いた絵本で、全国の小学校や劇団で平和教育の副教材として使われています¹。
  2. **『ヒロシマの夏』**: 原爆慰霊碑に向かう女子中学生と、被爆死した男子中学生の行列を描いた作品です¹。
  3. **『わが青春の記録』**: シベリア抑留の体験を絵と文で記録した大著で、戦争の悲惨さを伝えています³。
  4. **『広島百橋』**: 広島の橋や川を中心に、復興していく広島の街の姿を描いた画文集です³。

 

四国五郎さんの作品は、戦争の記憶を後世に伝えるための重要な資料となっています。

特に、この『天風録』にも触れられた、『おこりじぞう』。詳細は以下の通りです。

 

四国五郎さんの絵本『おこりじぞう』は、1945年8月6日の広島原爆を題材にした作品です。この絵本は、広島の町角に立つ「わらいじぞう」が見た原爆の悲惨な光景を描いています。

 

物語は、いつもにこやかなお地蔵様が、原爆の爆発によって恐ろしい顔になり、涙を流すシーンが印象的です。その涙を、体中にヤケドを負った少女が飲む場面も描かれています。この絵本は、戦争の悲惨さと平和の大切さを伝えるために、作家と語り部と画家が悲しみと怒りを込めて描いた入魂の作品です。

 

『おこりじぞう』は、平和教育の一環として多くの学校や図書館で利用されており、次世代に戦争の記憶を伝える重要な役割を果たしています。