友情と競争: 愛された投手の物語
天風録アラスジ
このストーリーは、広島東洋カープの津田恒美と清川栄治という2人の投手の友情と競争を描いている。38年前、津田が試合で逆転負けを喫し、その失意の中で清川の部屋を訪れたというエピソードがある。その夜、二人はバイクに乗り、夜通し走った。津田が早世した後、清川は彼の形見のベルトバックルを着けて試合に臨み、墓参りも欠かさなかったと言われている。
先日、清川さんの訃報が届いた。62歳。彼の遺影の柔らかな表情は、広島コーチ時代に優しく記者に取材に応じていた姿を思い出させる。
その後、清川は津田の援助を受けて初勝利を挙げた。久しぶりに天国で再会した津田と継投シーンを振り返っているかもしれない。そして、その優しい心のリレーを私たちも胸にとどめておきたいと感じている。
コメント
津田恒実(旧名:津田恒美)は元プロ野球選手で、広島東洋カープに所属。1982年に新人王に輝き、球団のリーグ制覇に貢献。若くして亡くなったが、2012年には野球殿堂入りを果たした。
清川栄治さんも元プロ野球選手。広島東洋カープや近鉄バファローズで活躍。通算438試合に登板し、13勝10敗12セーブの成績。引退後はコーチや野球解説者として活動。2024年に悪性腫瘍で亡くなった。
埼玉西武ライオンズは清川さんの訃報を受けて喪章をつけて試合に臨んだ。
こうして調べてみると、津田さんも清川さんも、投手だったのですね。この「天風録」では津田恒美と清川栄治の友情が語られていましたが、選手同士で心通うものがあったのでしょう。若くして亡くなられた津田さんは無念だったろうし、悪性腫瘍の清川さんも、心残りが多かったでしょう。しかし、こうして記憶してくれる人がいるのは幸せです。ご冥福をお祈りします。