⽅⾔の重要性とアイデンティティ
天⾵録アラスジ
3⽉が始まり、多くの若者が新⽣活へ向かう。困難な状況で故郷を思う⼒が⽀えになるはずだ。
「郷愁の作家」⽊⼭捷平(しょうへい)さんも、18歳で故郷を離れた。詩「⼆⼗⼋の春」は故郷への思いを美しく描き、多くの⼈々に愛された。
広島県からは多くの若者が他県へ移住する。故郷を思う瞬間は、美しい⾵景だけで なく、⽇常のやりとりや⽅⾔に溢れた会話かもしれない。
コメント
広島の魅⼒は多くの⼈々を惹きつけますが、同時に他の地域で新たな機会を求める⼈々も多く、その結果、他県への移住者数が全国で最も多いという統計が出ています。
このコラムに出てくる⽊⼭捷平なる作家は知りませんでしたので、ネットでググってみました。
(引⽤開始)
⽊⼭捷平は、岡⼭県出⾝の⼩説家‧詩⼈です。詩⼈としてデビューしましたが、後に⼩説に転じました。
私⼩説の代表的作家の⼀⼈として、短編⼩説を得意としました。満州での戦争体験をもとにした『⼤陸の細道』や『⻑春五⾺路』などが有名です。飄々とした無⼆の作品世界に根強いファンを持ちます。
(引⽤終わり)
著者は、木山さんのファンなのでしょうか。
このコラムニストが⾃⾝の⽅⾔に対して懐かしさを感じるという感覚は、⼀部の⼈々には少々古臭いかもしれません。それは、⽊⼭さんの時代とは異なり、現代社会では テレビなどのメディアの影響により、地⽅の特⾊や個性を⽰す⽅⾔が次第に消えつつあるからです。
このような背景の中で、⽅⾔の存在とその重要性はしばしば⾒過ごされがちです。しかし、⽅⾔はその地域の⽂化や歴史を反映し、⼈々が⾃⾝のアイデンティティを確⽴し、コミュニティとのつながりを深めるための重要な⼿段であることを忘れてはなりません。
わたしの故郷は東京です。方言はない。さびしいかぎりです。